SNSの情報は”変数”に気をつけよう
- 健康・予防
- 2021/11/16
- 2021/11/16
SNSで、よく見かける「これだけで痩せました」投稿。
最近では、食べないとかりんごだけとか身体に負担がかかったり、リバウンドをしやすいダイエットをやってますって人は少なくなりましたが、これだけやっていれば運動しなくてOKとか好きなものをいっぱい食べられるとか、そういう系のダイエット情報が流行っているようです。
確かに投稿した方は痩せているし、健康を崩していなければ問題ないのですが、そういう情報には実は隠れている”変数”が存在します。
今回はそういう変数を知っておこうというお話です。
変数って何?
変数というのは、ダイエットを行う際にその人の意識から欠落している情報のことです。
ダイエットに成功した人は、自分がやったことは意識していますが、そもそもその人固有の習慣や体質については意識していません。
それらの”変数”を意識していないために、情報として載ってこないので〇〇だけで運動しないとか、好きなものを好きなだけとかの情報になってしまうのです。
では、忘れられやすい代表的な変数を見ていきましょう。
もともと痩せられるキャパがある
例えば、120kgの人が80kgになったというと見た目も大きく変わってインパクトがありますよね。
でも、その人の身長からみた適正体重が60kgだったとしたらどうでしょうか?
その人は、そもそも60kgも体重をオーバーしているわけです。
であれば、なんらかのダイエット行為に結果が出やすいとうわけです。
ところが、同じ適正体重の人がすでに今60kgならどうでしょうか。
もし、その人が55kgを目指して同じことをやったとしたら?
結果が出ない程度なら良いのですが、体重減少の理由が筋肉の減少の可能性が出てきてしまいます。
まずは、以下の2点をチェックしましょう。
- 自分の適正体重はどれぐらいか
- 体脂肪率が適正値よりも高いかどうか。
(運動していると筋肉で体重超過している人もいます。)
また参考にするのであれば、できれば自分と同じような適正体重との差から痩せた経験のある人の方法をチェックしましょう。
さらにその人がキチンときれいに痩せているかどうか(筋肉がおちてゲッソリしていないか)をチェックしてからトライしてみるようにしてみてくださいね。
好きなものをなんでも食べられる
時間制限系のダイエットに多いコメントで、サンドイッチマンの伊達さんの「ドーナツは穴が開いてるから0カロリー」ぐらいのインパクトです。
食べ物には必ずカロリーが存在し、食べればカロリーは体内で吸収されます。
しかも、バランスの良い食事とあれば、実はかなり制限のある食事なのです。
この時間の間なら何を食べても良いとケーキなどを食べてしまったら、バランスの面からは糖や脂質のとりすぎになってしまいますし、カロリーも相当量になります。
人間は、モラル・ライセンシングによって「時間を守っている」という結果として、食べ物の制限を緩くしても問題ないと許可を出してしまいがちです。
結果、大量にものを食べてしまってカロリーオーバーになることが多いのです。
食事制限のレベルを軽くすることはできるけれど、それは制限が緩和されただけで解除されたわけではないということを覚えておく必要がありますよ。
運動はしなくてOK
これは、ご本人に運動をしているという認識がないか、筋肉が落ちて体重が落ちたという結果を見落としているかのどちらかです。
運動を認識していない場合は、通勤や営業、その他1日に実はトータル30分ぐらい歩いていたりする場合です。
腕立て伏せや腹筋、ジムに行って有酸素運動をすることだけが運動ではありません。
日常で、身体を動かしていれば運動なのです。
それを運動と認識していなければ、運動していないと思ってしまいますよね。
もう一つは本当に運動を全くしていない場合。
この場合は、間違いなく体重減少に筋肉量が含まれています。
筋肉は、2週間も使わなければ減少していきます。筋肉は、脂肪に比べてとても減少しやすいのです。
筋肉への刺激が減少すれば、間違いになく先に筋肉が落ちていきます。
食事だけに特化したダイエットがリバウンドしやすいのはこのためです。
まとめ
SNS上の情報については、それ以外の隠れた”変数”が存在していないかを考慮することはとても大切です。
色々考えるのは面倒だからついつい「〇〇だけダイエット」にトライしてみたいという気持ちはよくわかります。
しかし、残念ながら一番健康的で確実なダイエットは、食事をバランス良くコントロールして適切な運動をすることです。
その上で、例えば”食べる時間を制限する”、”水を○リットル飲む”などを足していくことは良いと思います。
隠れた”変数”に惑わされないようにだけ気をつけてくださいね。