ウインターブルーに気をつけて
- 健康・予防
- 2022/02/02
- 2022/02/02
ウインターブルーってご存知ですか?
なんだかかっこいい感じに聞こえますが、マリッジブルーのように冬に起きるうつ状態のことを指します。
今回は、このウインターブルー(冬季うつ)についてのお話です。
ウインターブルーの原因
冬季うつの原因は、日照時間が短くなることだと言われています。
北欧などの冬に日照時間が極端に短かくなる地域で多く、日本でも北国などの地方に多く見られます。
他のうつとは違って、春になって日照時間が長くなると自然に治まるのが特徴です。
なぜ日照時間が関係してくるのでしょうか。
”セロトニン”や”メラトニン”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「幸せホルモン」とも呼ばれる”セロトニン”は、精神を安定させる働きがあります。抑うつ状態は、脳内でのセロトニンの働きが悪くなるためと考えられています。
また、”メラトニン”は”セロトニン”を材料として合成されるホルモンで、「睡眠ホルモン」とも呼ばれており眠りの質と深く関わっています。
この2つのホルモンは、日光の刺激によって分泌が増加したり減少したりします。
ところが、日照時間が短くなるとこのサイクルが乱れることで”セロトニン”が減少してしまいます。
健常者でも、夏に比べて冬場は”セロトニン”の分泌量が下がることがわかっていますが、こういった変化に敏感な人が冬季うつになりやすい傾向があるんですよ。
また、通常のうつ病とは違って、過食や体重が増加したり、起きられないなど過眠傾向があるのが特徴と言われています。
ウインターブルーを予防しよう
冬季うつの予防はまずは、規則正しい生活をして朝しっかり日光の光を浴びることです。
特に、休日等に昼過ぎまで寝ていて一日中家で過ごしていると日光にあたる機会もなく、また日光に当たったとしてもズレてしまった体内時計は、そのまま夜ふかしの原因になってしまいます。
そうすると寝不足になってさらに寝覚めが悪くなるという悪循環に陥ってしまいますので、朝はなるべく同じ時間に起きるように心がけましょう。
また、セロトニンの材料となるトリプトファンというアミノ酸を意識して摂取する必要があります。
ファストフードやコンビニでの軽食ばかりだとタンパク質の摂取が下がってしまいすので、なるべく大豆製品や乳製品、卵などを足すようにしてみてください。
忙しくてなかなか難しいという場合は、豆腐のお味噌汁や納豆など1品を足したり、コンビニでヨーグルトやチーズを合わせて買うなど工夫してみてくださいね。
もちろん、運動も大切です。ただ運動の種類はウォーキングなどの軽い運動にしてください。
時間もあまり長時間ではなく長くても30分程度で良いですよ。特に、朝起きて日光を浴びながら気持ち良いと感じるペースでのリズミカルな運動の方が効果的です。
すでに、抑うつ状態で運動することが辛いという場合は、日光を浴びてストレッチなどをするだけでも良いですよ。
特に、コロナで外出機会が減ったり、人と会話する機会が減ってしまっている人は、いつもはなんでもなくても、抑うつ状態になりやすいと言われています。
また、コロナ患者数の増加など暗いニュースはかえって心に負担になってしまうことになります。
軽く散歩したり、オンラインで楽しい会話をする、ニュースはあまり見ないなど気持ちが落ち込まないように工夫してみてくださいね。
まとめ
長引くコロナのせいで、なんだか気分が落ち込みやすいなと思っている方は、ウインターブルーの可能性があるかもしれませんよ。
なんだか変だなと感じたら、症状が重くなる前に少し生活を見直してみてくださいね。